
【白ビール特集】白い泡と香りの秘密|ヴァイツェンとベルジャンホワイトの違いと魅力
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【白ビール特集】白い泡と香りの秘密|ヴァイツェンとベルジャンホワイトの違いと魅力
白ビールとは?
白ビール(ヴァイツェン、ヴァイスビア、ベルジャンホワイトなど)は、小麦を使って造られるビールの総称です。 淡い色合いときめ細やかな白い泡、そして苦味が控えめでフルーティーな香りが特徴。ビールの苦味が苦手な方にも飲みやすく、食事との相性も抜群です。
白い泡が生まれる理由
白ビールの泡が特にきめ細かく美しいのは、小麦麦芽を使用しているためです。 小麦は大麦よりタンパク質を多く含んでおり、このタンパク質が泡を保持する役割を果たします。そのため、白ビールはクリーミーで長持ちする泡をまとい、見た目にも華やかで、口当たりもやわらかくなるのです。
白ビールの香りの秘密
白ビールといえば「バナナ」や「クローブ」を思わせる香りが有名ですが、これは小麦ではなく"酵母の働き"によるものです。
ヴァイツェン酵母(ドイツ系)
- バナナ香:酵母が発酵時に生み出す成分によってもたらされる
- クローブ香:麦芽に含まれる成分が酵素によって分解し新たに生成される物質によってもたらされる
これらがヴァイツェン特有のフルーティー&スパイシーな風味をつくります。
ベルジャンエール酵母(ベルギー系)
- 軽いスパイシーさやフルーティーさは出るが、バナナやクローブの香りは強くない
- 副原料(コリアンダー、オレンジピールなど)が香りの主役
👉 ヴァイツェンは酵母の香りが中心、ベルジャンホワイトは副原料と酵母の組み合わせが魅力です。
白ビールの呼び名の違い
- ヴァイツェン(Weizen):ドイツ語で「小麦」
- ヴァイスビア(Weissbier):ドイツ語で「白いビール」。バイエルン地方ではこちらが一般的
- ウィートビール(Wheat Beer):英語圏での呼び方。「Wheat=小麦」
- ウィットビール(Witbier):ベルギー語で「白ビール」。ベルジャンホワイトのこと
- ホワイトビール(White Beer):直訳的な表現。日本でよく使われる名称
👉 どれも「小麦を使ったビール」を指しており、表記が違うだけで本質は同じです。
ドイツの白ビールと「ビール純粋令」
1516年に制定された「ビール純粋令」では、原料は麦芽・ホップ・水(後に酵母が追加)に限定されました。 この制約の中で、ドイツの白ビール(ヴァイツェン、デュンケルヴァイツェン)は副原料を使わず、小麦と酵母だけで多彩な味わいを生み出してきました。
ベルギーの白ビールと副原料文化
ベルギーでは、保存性や風味を高めるために副原料を取り入れる文化が発展しました。 ベルジャンホワイトはコリアンダーやオレンジピールを加えるのが一般的で、スパイシーで爽やかな香りが楽しめます。 👉 「酵母が主役のドイツ」と「副原料も活用するベルギー」。両国の文化の違いがはっきりと現れるのが白ビールです。
"Hoppee"で楽しめる白ビール
- 立飛ヴァイツェン:フルーティーでやわらかな味わい
- 白鯨:酵母由来の豊かな香りとまろやかな口当たり
- デュンケルバイツェン:ローストモルトのコクを感じる小麦ビール
- 百草団地ホワイト:柑橘の香りと爽快感あふれるベルジャンホワイト
- ホワイトラビット:スパイスの香りが効いた個性的なホワイト
- その他の白ビール
白ビールと料理のペアリング
ヴァイツェン
ソーセージ、ローストチキン、プレッツェルなどドイツ料理と好相性。
ベルジャンホワイト
ムール貝、白身魚、柑橘を使った料理が定番。
白ビール全般
シーフード、サラダ、天ぷらなど、軽やかな料理と合わせやすい。
まとめ
白ビールは、小麦によるクリーミーな泡立ちと、酵母や副原料による個性的な香りが楽しめるスタイルです。
- ヴァイツェン:酵母が生む「バナナ」「クローブ」香が魅力
- ベルジャンホワイト:副原料による爽やかな香りが主役
同じ「白ビール」でも、その成り立ちや香りの構造は大きく異なります。ぜひ"Hoppee"で、両方の違いを飲み比べてみてください。