頑張らなくていい、という選択

エピクロス|頑張らなくてもいい、という選択

ビア哲では、先人たちが残してきた哲学の言葉や考え方を、
日常の一杯のビールと一緒に味わってみようという読み物シリーズです。

グラスを傾けながら、先人たちの言葉に耳を澄ませてみる。

このシリーズでは、
ひとつの哲学のエッセンスと、
それに寄り添うクラフトビールを一杯紹介していきます。

本日のエッセンス

がんばらなくていい、という選択

――エピクロスと、一杯のビール


「もっと頑張らなきゃ」
気づくと、そんな言葉を自分に向けていませんか。

仕事、家族、将来のこと。
やるべきことは尽きないし、立ち止まると不安になる。
だから今日も、なんとなく気を張ったまま一日が終わる。

そんな現代人に、
「それ、そんなに頑張らなくていいよ」
と声をかけてくれる哲学者がいます。

古代ギリシャの哲学者、エピクロスです。


幸せは「足すこと」じゃなく「減らすこと」

エピクロスが考えた幸せは、とてもシンプルでした。

それは
贅沢な食事でも、名声でもなく、
心が穏やかな状態であること。

彼はこう考えます。

  • 本当に必要なものは、実はとても少ない

  • それ以上を求めるから、不安が増える

  • 不安がなければ、人はだいたい幸せでいられる

「もっと稼がなきゃ」
「ちゃんと評価されなきゃ」
「人より前に行かなきゃ」

そうやって幸せに条件を足していくほど、
心は忙しくなっていく

エピクロスは、そこから一歩引いてこう言います。

今日を静かに終えられたなら、それで十分じゃないか。


がんばらない=投げ出す、ではない

ここで大事なのは、
「がんばらない」は「何もしない」ではないということ。

  • 無理を続けない

  • 期待を背負いすぎない

  • 他人の基準を一度置いてみる

そうやって余計な力を抜くことが、
結果的に、自分を長く支えてくれる。

がんばらないことは、
自分を甘やかすことではなく、
自分とちゃんと付き合うための技術なのかもしれません。


今日の哲学に合う一杯

そんな夜に選びたいのは、
主張しすぎない、でもちゃんとおいしいビール。

たとえば

  • セッションIPA

  • すっきりしたピルスナー

  • 低アルコールのエール

「酔うため」ではなく
味を感じながら、ゆっくり飲める一杯

グラスを傾けながら、
「今日はここまででいいか」と思えたなら、
それはもう十分、良い一日です。

”Hoppee"おすすめの一本

  1. 10 ants brewing (東京日野) / THE Fourth Dimension Blue Label / Session IPA
  2. ムーンライトブルーイング(東京生田) / 多摩の流れ/ Pale Lager 


今日のまとめ

  • 幸せは、何かを足した先にあるとは限らない

  • 不安を減らすことも、立派な前進

  • がんばらない夜が、明日をつくることもある

哲学は、答えを出すためのものじゃなく、
気持ちを少し軽くするための道具

そしてビールもまた、
考えすぎた頭を、現実に戻してくれる存在です。

今日は、がんばらなくていい。
そう思える夜に、この一杯を。

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