ビールって体に悪いの?本当のところをビアソムリエが解説
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なんとなく“体に良くないもの”と思いながら飲んでいる。
「なぜそう言われるのか」と「実際はどうなのか」を整理しながら、
罪悪感なくビールを楽しめるようにお伝えしていきます。
■ ビールは本当に体に悪いのか?
結論から言うと、
ビールそのものが特別「体に悪い飲み物」というわけではありません。
では何が問題になるのか。
それは、量・頻度・飲み方です。
どんなお酒でも、過剰であれば体に負担がかかる。
逆に言えば、適量であれば楽しみとして成立するものです。
ビールが悪いのではなく、「どう付き合うか」がすべてです。
■ なぜビールは体に悪いと思われているのか
ビールが体に悪いと思われている理由は、
ビールに強く定着したイメージによるものが大きいです。
ここでは、代表的な2つのイメージを見ていきます。
ビールといえば、「お腹が出る」というイメージ。
「ビール腹」という言葉があるほど、太る飲み物として認識されています。
この「ビール腹」という言葉は、内臓脂肪の蓄積によってお腹がビール樽のように丸く突き出た体型を指すもので、
英語の「beer belly(ビール樽のような腹)」が語源とされています。
ただし、この体型の原因は必ずしもビールだけではなく、
高カロリーなおつまみや脂質の多い食事による内臓脂肪の蓄積が大きく関係しています。
それでも「ビール腹」という言葉のインパクトによって、
「ビール=太る」というイメージが強く定着していったのです。
もう一つ強いのが、「ビールを飲むと痛風になる」というイメージです。
ビールには尿酸の元になるプリン体が含まれているため、
健康情報やメディアで「注意すべき飲み物」として取り上げられることが多く、
「ビール=プリン体」という印象が広まりました。
その結果、
「ビールはプリン体が多い=体に悪い飲み物」という認識が、
強く残るようになっています。
このように、ビールに対する印象は、
実際の性質というよりも、長年の生活習慣や情報の積み重ねによって形づくられてきたのではないでしょうか。
その結果、「ビール=体に悪い」というイメージが定着しているように思います。
■ 実際の影響をデータで見てみる
ここまで見てきたイメージが、実際の数値とどの程度一致しているのか。
カロリーとプリン体の2つに分けて整理してみます。
まずは、代表的なお酒のカロリーを比較してみます。
<100mlあたりのカロリー目安>
・ビール:約40〜45kcal
・ワイン:約70〜75kcal
・日本酒:約100〜110kcal
・ウイスキー:約230kcal(ストレート)
このように、ビールは同じ量比較ではむしろカロリーが低い部類に入り
同じ量飲むなら、ビールは低カロリーなお酒であることが分かります。
それでも太ると言われるのは、アルコールの摂取量や、
ビールに合わせる食事の内容や食事量が影響しているように思えます。
つまり、ビール単体が太る原因というよりも、飲み方や食事との組み合わせが大きいのです。
次に、プリン体についても見てみます。
<100gあたりのプリン体量目安>
・ビール:約3〜16mg
・焼酎:約0mg
・ワイン:約0.4mg
・白米:約26mg
・イワシ:約200mg前後
・レバー:約200〜300mg
・白子:約300mg前後
このように、食品全体で見ると、ビールのプリン体は特別多いわけではありません。
にもかかわらず、「プリン体=ビール」という印象が強く残っているため、
体に悪いイメージが定着しています。
このように数値で見ると、ビールは特別に“体に悪い飲み物”とは言えないことが分かりました。
問題になるのは、やはり量や飲み方です。
■ ビールの魅力を知る
ここまで見てきたように、ビールは特別に「体に悪い飲み物」というわけではありません。
では、ビールとはどんな飲み物なのか。
少し視点を変えて、その魅力について見ていきましょう。
ビールは、麦芽・ホップ・酵母・水から作られる発酵酒です。
酵母が糖をアルコールに変える過程で、さまざまな成分や香りが生まれます。
ウイスキーや焼酎のようにアルコールを抽出する蒸留酒とは異なり、
成分を削ぎ落とさず、そのまま残しているのが特徴です。
このように、ビールは発酵したまま仕上げるため、ウイスキーや焼酎などの蒸留酒にはほとんど含まれていないビタミンB群(B1・B2・ナイアシンなど)やミネラルを含んでいます。
さらに、ワインでよく知られているポリフェノールも含まれており、
ただ酔うためだけじゃない、ちょっと得した気分になるお酒でもあるんです。
ビールは、ホップ・麦芽・酵母などの組み合わせによって作られ、
その種類はなんと100以上とも言われています。
・キレがあって喉越しのいいもの
・コクがあり、ゆっくり味わうもの
・フルーティーで華やかな香りのもの
・苦味がほとんどないやさしい味わいのもの
・アルコール度数が高く飲みごたえのあるもの
・さわやかな酸味を楽しめるもの
こうした多様なビールの中から、
新しい美味しさに出会い、自分に合う一杯を見つける楽しさがあります。
ビールは、栄養や発酵の面白さを持ちながら、
自分に合う一杯を見つけていける、奥深い飲み物なんです。
■ 日常が楽しくなる、クラフトビールがある生活とは?
たくさんの種類があるクラフトビール。
さまざまな美味しさに出会うだけで、何気ない一杯の時間が少し楽しみに変わります。
スタイルの違うビールを飲んでいくと、
「こっちの方が好きかも」「ちょっと飲んでみる?」と自然に会話が増えて、
いつもの夕食が少しだけ特別な時間に変わります。
なんとなくコンビニで買って飲んでいた一杯が、
「今日はこれにしよう」と選ぶ時間に変わるだけで、
いつもの夜が少しゆっくりと充実した時間となります。
ビールが苦手だと思っていた人でも、
「これなら飲めるかも」と思える一杯に出会うことがあります。
「これがビールなの?」と感じるような一杯に出会うこともあり、
ビールの印象が大きく変わるかもしれません。
ビールは、ただ飲むだけのものではなく、
日常を少しだけ豊かにしてくれる存在と"Hoppee"は考えています。
■ 自分に合うビールを選んでみる
気分や好みに合わせて、3つのセットをジャパンビアソムリエの店主がご用意しました。
「これなら飲めそう」と思うものから、気軽に試してみてください。